文化芸術交流
Arts and Cultural Exchange

海外初演-北京/チェルフィッチュ「三月の5日間」リクリエーション

国際交流基金北京日本文化センターは、演出家・岡田利規氏率いる劇団チェルフィッチュをお招きし、かつて日本の演劇概念を覆したと評される歴史的名作「三月の5日間」のリクリエーション版を、海外初公演として、1月18日(木)~20日(土)、中間劇場にて上演いたします!

公演概要

時間:2018年1月18日  19:30-21:00
時間:2018年1月19日  19:30-21:00
時間:2018年1月20日  15:00-16:30
劇場:中間劇場(北京市海淀区杏石口路65号)
主催:国際交流基金北京日本文化センター、中間劇場、一般社団法人チェルフィッチュ
助成:日本文化庁、Arts Council Tokyo

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作品紹介

アメリカ軍がイラク空爆を開始した2003年3月21日を含んだ5日間を過ごす数組の若者たちの日常を描いた作品。遠いところで起きている「戦争」と日本の若者たちの「日常」を構造化させ、当時の日本社会が抱えていた得体の知れない不安を浮き彫りにした。2005年第49回岸田國士戯曲賞を受賞、2007年クンステン・フェスティバル・デザールにて初めて海外進出を果たして以降、世界30都市以上で上演される。それまで当たり前とされてきた劇構造を根本から覆したことで、日本現代演劇の転機として語られるチェルフィッチュの代表作。

今回のリクリエーションでは、オーディションを実施し、20代前半の若い俳優のみを起用。2011年の東日本大震災以降、若者が当事者として声をあげ先導するデモ活動が活発化したことで、現代の日本の若者像はイラク戦争当時に描かれた無関心な若者像から大きく変化している。現在性をまとった彼らの身体によって作品を大胆にリクリエートし、現在を生きる「リアル」な人間像と社会の有り様を浮かびあがらせることを狙う。

「三月の5日間」リクリエーション

     

                  © Hideto Maezawa

劇団紹介

チェルフィッチュ(chelfitsch)
岡田利規が全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニーとして1997年に設立。独特な言葉と身体の関係性を用いた手法が評価され、現代を代表する演劇カンパニーとして国内外で高い注目を集める。その日常的所作を誇張しているような/していないようなだらだらとしてノイジーな身体性は時にダンス的とも評価される。2007年ヨーロッパ・パフォーミングアーツ界の最重要フェスティバルと称されるクンステン・フェスティバル・デザール2007(ブリュッセル/ベルギー)にて『三月の5日間』が初めての国外進出を果たして以降、アジア、欧州、北米にわたる計70都市で上演。11年には『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』が、モントリオール(カナダ)の演劇批評家協会の批評家賞を受賞。つねに言葉と身体の関係性を軸に方法論を更新し続け、12年『現在地』以降はフィクションへの探求のもと創作に取り組んでいる。13年5月クンステン・フェスティバル・デザールの委嘱作品として『地面と床』、14年5月演劇界のトリエンナーレとも呼ばれるTheater der Welt 2014(マンハイム/ドイツ)の委嘱作品として『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』を発表。16年3月KYOTO EXPERIMENTにて、世界8都市共同製作作品『部屋に流れる時間の旅』を発表。

過去作品例

『わたしたちは無傷な別人である』 2010©Tatsuo Nambu

『現在地』2012 ©Tsukasa Aoki

『地面と床』2013©Misako Shimizu

『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』 2014©Christian Kleiner

『部屋に流れる時間の旅』 2016©Misako Shimizu

監督紹介 岡田利規 (Okada Toshiki)

1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005ー次代を担う振付家の発掘ー」最終選考会に出場。07年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第2回大江健三郎賞受賞。12年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。14年、東京都現代美術館にて映像インスタレーション作品『4つの瑣末な 駅のあるある』を発表して以降、15年同館での企画展の一部展示会場のキュレーションや、16年さいたまトリエンナーレでの新作展示など、美術展覧会へも活動の幅を広げ、「映像演劇」という新たな手法による作品制作に取り組んでいる。15年初の子供向け作品KAATキッズプログラム『わかったさんのクッキー』の台本・演出を担当。同年、アジア最大規模の文化複合施設Asian Culture Center(光州/韓国)のオープニングプログラムとして初の日韓共同制作作品『God Bless Baseball』を発表。16年、瀬戸内国際芸術祭にて長谷川祐子によるキュレーションのもと、ダンサー・振付家の森山未來との共作パフォーマンスプロジェクト『in a silent way』を滞在制作、発表。16年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務める。

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