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文化講演会「共生とは何かをCODAから考える」

2026年5月29日(金)、当センターにて、中井好男先生(大阪大学大学院 人間科学研究科准教授)をお招きして文化講演会「共生とは何かをCODAから考える―見えないマイノリティの語りに耳を澄ます―」を開催しました。本講演は国際交流基金北京日本文化センターと日本倶楽部の共催で実施し、ろう者やCODAの方も含め総勢31名の方が参加しました。講演は日本語から中国語通訳、中国手話通訳のリレー通訳方式で行われました。

講演ではまず、『共生』について、「民族、言語、宗教、国籍、地域、ジェンダー、セクシャリティ、世代、病気・障害等をふくむ、さまざまな違いを有する人々が、それぞれの文化やアイデンティティの多元性を互いに認め合い、対等な関係を築きながら、ともに生きること」という定義を紹介。聞こえない親をもつ聞こえる子どもであるCODA(Children of Deaf Adults)の視点から共生について考えました。

中井先生がご自身の経験や、日本に住む外国人との対話を踏まえて、マイノリティーと言われる人々が生活の中で直面する「物理的なバリア」「情報のバリア」「言葉のバリア」を説明。こうしたバリアを低減するため、日本で行われている取り組みとして、聞こえない人と聞こえる人を繋ぐ「電話リレーサービス」や、海外の方にも理解しやすい「やさしい日本語」などについても紹介されました。  共生社会を構築するため、マイノリティ・マジョリティの両者が主体性を持った当事者になること、「個人に留まるのではなく、社会を生み出す公共性を持った力」を備え、「人々とかかわることば」を得る大切さについて語りました。

質疑応答の時間では、多くの質問の手が上がり、予定時間を大幅に超えましたが、中井先生は丁寧に回答されました。特に他者について知るということ、そして対話を通して自分の生活世界を広げることの重要さを強調されました。講演会終了後も中井先生を囲い、質問する方が多く、CODAやマイノリティーへの関心の高さが感じられました。

【講師プロフィール】

 

中井 好男 氏、 大阪大学大学院人間科学研究科准教授。博士(文学)。専門は応用言語学で、これまでの研究を基盤としながら、現在は社会における共生のあり方をテーマとする質的研究に取り組んでいる。関心領域は、言語と障害をめぐるディスアビリティ、マイノリティ研究、当事者研究、オートエスノグラフィー。

 

【講演会告知文リンク】

https://bjnihonjinkai.org/archives/xo_event/20260529

https://mp.weixin.qq.com/s/FN9XkyC9bIQBr7TlebkfkA

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