手仕事のかたち-伝統と手わざ

私たちの身の回りには、日々の暮らしの中で育まれてきた様々な実用の工芸品があります。陶芸、染織、金工、漆工、木竹工、紙など、各々の素材を生かし、それにふさわしい技術(手わざ)を工夫することで、使いやすさとともに、美を兼ね備えた品々が生み出されてきました。

明治時代に日本も産業の近代化を迎え、それまで手仕事によって作られていた工芸品(手工業品)は、その多くが機械の導入による大量生産を目指す工業製品にとって替わられることになります。しかし、日本では、明治以降の機械工業化の一方で、日本各地の工房等を単位とした手作りによる工芸品の中少量生産が存続し、優れた職人が育つ一方、そうした工房職人の中からも個性的な工芸作家が生まれています。

日本の各地域の風土に根差した伝統的な素材や技術は、職人の熟練した手わざによる実用的な工芸品と、工芸作家の創造性豊かな作品の両方に生かされ、職人と作家が相互に影響を与えあい、産業・芸術両面において日本の工芸全体の層の厚さ、質の高さを育んでいます。

この展覧会では、そのような日本各地の伝統的な技術と素材による「手仕事のかたち」を、国が伝産法で指定する「伝統的工芸品」の代表的なものを中心に、工芸作家の作品を交えて紹介します。

監修:外舘和子(とだて・かずこ)

展示情報


主催:独立行政法人国際交流基金、C5+86
会期:2018年5月6日-5月20日 11:00-17:00(月曜日閉館)
会場:C5+86(北京市朝阳区798艺术区七星东街E03栋)

入場券:前売り20元 当日券30元-40元 申し込みはこちら

展示品紹介


1. 陶磁器

日本では色も形も多様な食器を組み合わせて使います。土器の製作に始まる1万3千年の歴史を持つやきものは、工芸の種類のうちでも、現在、日本で作り手の数が最も多い世界です。

美濃焼 紅志野ぐい呑み、紅志野汲出し

2. 染織
糸を染めてから布を織る「織り」と、無地の布を織った後に染める「染め」からなる染織のうち、日本では「織り」だけでなく、特に8世紀以降、「染め」が高度に発達しました。

東京友禅 訪問着「香風」

3. 漆器
英語で「ジャパン」とも呼ばれる漆は日本の工芸を象徴する素材でもあります。8世紀に始まった漆工芸は、当初、本体を漆皮で作ることも多かったのですが、次第に、木地で本体を作り透明な漆を塗布して金銀粉を蒔き付着させ研いでつやを出す蒔絵の技法が発達しました。

高岡漆器 盛皿「もみじ」、盛皿「大根」

4. 金工
農耕の始まった紀元前4世紀から後3世紀頃、鉄器や青銅器が大陸から日本に導入されました。鉄器は農耕器具として、青銅器は主に宗教的な祭事に使われました。

南部鉄器 鉄瓶小霞布団形

5. 木竹工
木工品、竹工品の歴史は古く、いずれも紀元前4世紀頃までの縄文時代の遺跡から出土しています。

大館曲げ輪っぱ 弁当箱

6. ガラス
ガラス玉の製作は8世紀から行われていたようですが、ガラスで器が作られるようになったのは、16世紀後半、ヨーロッパからガラス工芸が持ち込まれた以降のことです。まず長崎で作られ始め、大阪、江戸へと伝えられたのち、各地に広まりました。

江戸切子 ぐい呑み

7. 紙・文具・その他
大陸から日本に紙漉きの技術が伝来したのは6世紀以前にさかのぼるといわれ、8世紀には日本の各地で行われています。

越中和紙 草木染め箋

 

 

 

 

「2017年地域巡回日本語教師研修」実施報告

毎年9月から12月にかけて、北京日本文化センターの日本語教育専門家が中国の各地域に赴き研修を行う“地域巡回日本語教師研修”を実施しています。申請した教育機関と国際交流基金北京日本文化センターの共催による研修で、2017年はハルビン、杭州、楊州の3地区にて実施しました。

 

【哈尓

会場ハルビン工業大学

日程2017年9月22日(金)~23日(土)

参加校5機関、46名

ハルビン理工大学、黒龍江大学、東北林業大学、ハルビン師範大学、ハルビン工業大学

プログラム

時間 内容
9月22日(金)

(学生向け講座)

16:00-17:00 基金紹介、日本語オンラインリソース紹介(アニメ・マンガの日本語他)
17:00-17:25 アニメ『ほしのこえ』上映
9月23日(土) 9:00-9:10 開会式
9:10-9:30 国際交流基金紹介
9:30-11:30 ポートフォリオによる自律学習能力育成
11:30-11:50 エリンソングコンテスト紹介
12:00-14:20 懇親会
14:30-16:30 中上級からの聴解
16:30-16:45 ふりかえり
16:45-17:00 修了式

研修参加者感想

尔滨师范大学东语学院  

9月23日,有幸参加了在哈尔滨工业大学举办的“2017度北京日本文化中心(国际交流基金)地域巡回日语教师研修会”。北京日本文化中心(日本国际交流基金会)的两位日语教育专家王崇梁、藤井舞做了精彩的报告。

专家介绍了日本国际交流基金以及北京日本文化中心机构的职能以及在我国开展的各项教育支持活动,令在座教师受到很大触动。上午,藤井舞老师以“培养学生自主学习的教育模式——电子档案袋”为主题做了报告。建立学生学习档案袋其主要目的在于激发学生自主学习能力,结合藤井舞老师的报告,参会教师们也进行了热烈的讨论,相互介绍经验,取长补短,思考如何改善自己的课堂。下午,王崇梁老师做了题为“中高级日语听力课的教学法”的报告。报告中以实际数据向在座教师展现了我们目前日语教育在应对日语能力测试时所呈现的问题,听力教学成果所呈现的弱势值得教师深思改善教学方法刻不容缓。王崇梁老师以实例展示了全新的日语听力教学法,大家受益匪浅,认识到听力授课方法的多样性。   研修期间,教师们积极参与讨论和互动,不仅开拓了视野,同时也增进各高校教师间的联系,相互交流共同进步。在此对成功承办本次研修会的哈尔滨工业大学外国语学院表示祝贺与感谢;对不远千里来哈尔滨为我们做讲座的日本国际交流基金以及北京日本文化中心的老师表示诚挚的感激。

尔滨大学 外国学院日  

2017年9月23日应我校外国语学院日语系邀请,“2017度北京日本文化中心(日本国际交流基金)地域巡回日语教师研修会”在哈工大一区活动中心举行。本次研修会由哈尔滨工业大学外国语学院主办。前来参加培训的有来自黑龙江大学、哈尔滨师范大学、哈尔滨理工大学、东北林业大学等五所大学的日语教师共50余人。北京日本文化中心(日本国际交流基金会)的两位日语教育专家王崇梁、藤井舞为大家做了精彩的演讲。     两位专家分别以「ポートフォリオによる自律学習能力育成」、「中上級からの聴解」为题,为大家介绍了全新的日语教学法。与会的日语教师普遍认为,通过此次研修,不仅了解了“Can-do”理论,更重要的是在教师应该如何通过课堂教学改革,提高学生的自主学习能力,如何培养学生创造性思维能力及实践运用能力,激发学生的学习热情,改变以往“教师为主”的传统教学方法方面深受启发,受益匪浅,收获颇丰。

此次研修会,不仅为哈尔滨地区的日语教师提供了加深交流、共同学习的平台,同时,希望通过教师间的交流使哈尔滨地区的日语教育得到进一步的巩固与发展,并希望今后有机会能多组织此类活动,既可以提高教师的教学水平,又能加深同行之间的交流与合作,促进哈尔滨地区的日语教育的发展。

最后,衷心感谢北京日本文化中心(日本国际交流基金)为我们提供的宝贵机会,感谢王崇梁、藤井舞两位专家。

  

  

 

 杭州

会場浙江工商大学

日程2017年10月20日(金)~21日(土)

参加校13機関、64名

浙江工商大学、浙江育英職業技術学院経済管理分院、浙江理工大学、浙江財経大学、浙江財経大学東方学院、浙江外国語学院、杭州師範大学、浙江工業大学、浙江師範大学、嘉興市秀水経済信息専修学院、浙江旅游職業学院、黄山学院、浙江大学寧波理工学院

プログラム

時間 内容
10月20日(金)

(学生向け講座)

15:40-16:40 基金紹介、日本語オンラインリソース紹介(アニメ・マンガの日本語他)
16:40-17:40 アニメ『言の葉の庭』上映
10月21日(土) 9:00-9:10 開会式・主催校挨拶
9:10-9:30 国際交流基金紹介
9:30-11:45 「Can-do」を利用したコースデザイン
13:15-15:30 ポートフォリオによる自律学習能力育成
15:40-16:10 エリンソングコンテスト紹介・修了式
16:20-17:50 JLPT紹介
18:20-20:20 懇親会

研修参加者感想

浙江工商大学言文化学院  陈红

2017年10月20日-21日,2017年度国际交流基金地域巡回日语教师研修浙江工商大学站在我校隆重举行。本次研修活动由北京日本文化中心(国际交流基金会)和浙江工商大学东方语言文化学院共同举办,国际交流基金会日语教育专家浦井智司、藤井舞、北村尚子亲临授课指导。浙江工商大学、浙江师范大学、浙江理工大学、杭州师范大学、浙江财经学院等省内外14所高校近60位日语教师参加了本次研修活动。

本次研修活动共分两天进行。首先10月20日,三位日语教育专家为我校学生作了一场讲座。讲座现场,首先由浦井智司介绍了国际交流基金。接下来藤井舞介绍了“艾琳歌曲大赛”、“动漫·动画中的日语”及国际交流基金的在线资源。最后学生们欣赏了动画片《言叶之庭》。学生们对“动漫·动画中的日语”尤其感兴趣,现场不时爆发出欢笑声。

10月21日的研修活动共分上下午两场进行。上午先由浙江工商大学东方语言文化学院副院长吴玲教授致辞并简单介绍了学院情况。接下来由浦井智司介绍了国际交流基金情况,并作了《利用“can-do”进行课程设计》的讲座。下午场则先由藤井舞老师为老师们介绍了”艾琳歌曲大赛“的赛事,并作了题为”运用个人能力综合测评法来培养学生自主学习能力“的讲座。随后北村尚子老师介绍了日语能力等级考试及出题注意事项。

几位日语专家讲课生动风趣,耐心细致,为我们展示了日语教育方面先进的教学理念和教学方法,深受研修教师们欢迎。为提升课堂效果,促进教师们的交流,会上还设置了许多互动环节。在交流互动环节中,来自14所高校的日语教师及外教们针对专家们的观点展开了热烈讨论,并延及日语教学、日语研究等领域。听专家介绍,讨论热烈程度是历届教师巡回研修活动中所没有的。

日本国际交流基金会与本校关系密切,北京日本文化中心在我校东亚研究院设立了“国际交流基金基地”,并通过“’心连心’广场”举办了“心连心中日交流之窗学生代表访日研修”、“日本企业文化介绍”、“‘领导亚洲’青少年交流项目、”‘杭州心连心·中日交流之窗’之’和みの場’中日大学生交流活动“等系列活动。这次通过地域巡回日语教师研修活动进一步增强了我校与日本国际交流基金的联系,扩大了国际交流基金北京日本文化中心在浙江省的影响力,促进了我省日语教育事业的发展。感谢国际交流基金会,感谢三位日语教育专家,期待能与北京日本文化中心展开更多领域的合作交流。

浙江理工大学外国学院日系教  徐青

10月21日,由北京日本文化中心(日本国际交流基金)和浙江工商大学东方语言学院主办的“日本国际基金教师研修活动”在浙江工商大学A教学楼117教室举行。本次活动由浙江工商大学东方语言学院日语系的陈红老师主持,来自北京日本文化中心的浦井智司先生、藤井舞女士和北村尚子女士三位老师主讲。来自各大院校近五十多名教师参加了此次日语教师研修活动。浙江理工大学外国语学院是协办单位之一,我与四位同事代表学院参加了此次学习活动。

首先,浦井智司先生向老师们讲述了日本国际基金会的基本概况,并推荐一系列由北京文化中心编写的实用日语学习教材。日本国际基金会与我院系关系密切,2014年、2015年和2016年曾三次赞助过“雅马哈”杯大学生日语演讲比赛。虽然,此次的日语研修活动是该基金会首次参加,他们希望未来与各个高校日语系有更多的交流和沟通。

本次研修包括专题发言和交流讨论两个环节。在专题发言环节,三位老师向大家介绍了各自的教学研究方法以及教学实践体会。首先,浦井智司先生向大家介绍了“采用can-do进行课程设计”的方法。紧接着藤井女士给在场教师们带去了“运用个人能力综合测评法来培养学生自主学习能力”,的主题发言,该学习方法可以培养学生思辨能力,有效提高学生综合素质。最后,北村女士详细介绍了日语能力等级考试在中国的大致情况和考试的组成部分、注意点及题型,并耐心解答了大家的疑惑。

在交流讨论环节,三位主讲人与在座的教师进行了意见交换,来自各大院校从未谋面的老师们针对教学科研问题展开热烈的讨论。本次活动从早上九点开始一直到晚上八点结束,但是,大家丝毫不感疲倦,即使在茶歇、午餐和晚餐时间段也会围绕着招生、教学、科研等问题和其它学校的老师们进行切磋。通过沟通交流,大家增进了了解,同时促进以后工作的多方合作和交流。

最后,向提供本次宝贵研究机会的国际交流基金会北京日本文化中心和浙江工商大学东方语言学院的各位老师表示衷心的感谢,希望今后还能多多举办此类有关日语教学的学习活动。

 

 

 

楊州

会場揚州大学

日程2017年11月18日(土)

参加校6機関、38名

泰興民興実験中学、南京工業大学、江蘇大学、揚州職業大学、常州大学、揚州大学

プログラム

時間 内容
11月18日(土) 9:00-9:10 開会式・主催校挨拶
9:10-9:30 国際交流基金紹介
9:30-12:00 「Can-do」を利用したコースデザイン
12:00-13:30 懇親会
13:30-16:00 読むことを教える
14:30-16:30 中上級からの聴解
16:00-16:30 修了式・記念撮影

研修参加者感想

州大学外国学院日 孙扬

2017年11月18日,由北京日本文化中心主办,扬州大学外国语学院承办的“2017年地域巡回大学日本语教师研修会”在扬州大学扬子津校区外国语学院同声传译室如期进行。有来自南京工业大学、江苏大学、常州工学院、南通大学、泰兴民星实验中学、扬州职业大学和扬州大学的日语43名参加了此次研修会。日语教育专家王崇梁老师和浦井智司老师分别作了题为“JF日语教育标准和‘Can-do’教学理念”、“阅读教授法”的专题讲座。

在两位专家的引导下,参加研修会的老师们时而聚精会神地听讲、时而认真热烈地讨论,时而积极踊跃发言。在讲座休息的间隙,参会老师也会围住日语专家请教着各种各样的问题。“Can-do”的教学理念旨在强调通过日语教学提高学生的语言实际运用能力。 “阅读教授法”旨在交给我们如何上好阅读课,如何提高学生的阅读能力和综合能力。通过这两个讲座,使参加研修的教师对教学要求有了清醒的认知、对学生的产出引导有了章法可寻、有了策略可依。这种启发和拓展式教学方法,对提高教师的综合业务能力和锻炼学生的语言实践能力,将起到积极的促进作用。

另外,日语专家还为研修会带来了相关书籍,这些宝贵的书籍也成了大家“围观”的对象。有的拍照有点笔记。

通过对“JF日语教育标准和‘Can-do’教学理念”和“阅读教授法”的了解和学习,激发了与会教师对日语教学目的、阅读课程具体教学模式等的进一步思考和积极讨论。同时,这次研修活动对今后的教学实践也将起到一定的推动作用。

 

 

過去の実施地域 2011年~2017

 

 

2017年度:哈爾浜、杭州、楊州(24機関148名)

2016年度:日照、貴州、昆明、広州、西安、長沙、済南(99機関316名)

2015年度:天津、蘭州、福州(37機関134名)

2014年度:貴陽、長沙、広州(41機関138名)

2013年度:合肥、上海、延吉、南昌、成都(66機関228名)

2012年度:荊州、南京、重慶、吉林、天津、寧波(75機関 293名)

2011年度:桂林、重慶、長春、青島、合肥、大連、洛南(102機関637名)

 

※過去の報告はこちら からご覧いただけます。

 

以上

「2018年春季全国中等日本語教師研修会」実施報告

 

北京日本文化センターは人民教育出版社と共催で、毎年春と夏に全国の初等・中等教育機関の日本語教師を対象とした研修会を行っています。2018年春季研修は2017年夏季研修に引き続き、新しい『課程標準』の中で重要視されている「核心素養」について理解を深め、その核心素養育成を目指す読解授業をどのようにデザインすれば良いかについて考えました。

 

日程2018年3月24日(土)~3月26日(月)

会場嘉興外国語学校(浙江省嘉兴市中环南路8183号)http://www.jflsedu.com/index.jsp

主催国際交流基金北京日本文化センター、人民教育出版社課程教材研究所日本語課程教材開発センター

テーマ「核心素養育成を目指す読解授業」

参加者98名(72機関)

 

研修目標

① 核心素養への理解を深める。

② 核心素養の育成という視点から読解素材を分析する力を身につける。

③ 核心素養を育成する読解授業のデザインと実施を考える。

④ 高考の新動向を知り、日常の読解教育を考える。

⑤ 参加教師間で情報・意見交換を行う。

 

プログラム

時間 内容
23日(金) 17:00-20:00 受付、資料受取
24日(土) 08:30-10:00

 

10:10-11:50

開会式、記念撮影

嘉興外国語学校紹介、主催団体活動紹介

講座1:「高考の改革と日本語試験問題の作成」

(教育部試験センター外国語試験所所長 高昇)

14:00-15:20

 

15:30-16:50

 

17:00-17:50

講座2:「日本語学科の核心素養とは」

(北京師範大学日本語教育教学研究所 所長 林洪)

講座3:「教科書をどう使うか-核心素養の育成を目指す場合」

(人民教育出版社課程教材研究所日本語課程教材開発センター 李家祥)

WS1:事前課題の素材を再分析する

25日(日) 08:30-10:00

 

10:10-11:00

11:10-12:00

講座4:「読解授業のデザインと実施」

(国際交流基金北京日本文化センター 髙﨑三千代)

WS2:事前課題教案の振り返り

WS3:新しい教案を考える

14:00-

14:10-14:50

15:00-15:40

15:40-16:10

16:20:17:30

授業見学

嘉興外国語学校 朱玉姣先生による授業(高校2年生)

嘉興外国語学校 潘柳叶先生による授業(高校1年生)

授業見学の振り返り

WS4:新しい教案を書く

19:00-20:30 日本文化サロン(自由参加)
26日(月) 08:30-10:30

10:40-12:00

WS5:教案ポスター作成

WS6:ポスター発表

14:00-15:00

 

 

15:00-16:00

 

 

16:20-17:00

教学経験交流会(タイトル訳は作成者による)

「政策引领,任务驱动(政策の先導、任務の遂行)」

(大連市教研員 楊慧)

「江苏泰州民兴实验中学日语教学情况介绍」

(「江蘇省泰州民興実験中学の日本語教育状況紹介」)

(泰州民興実験中学日本語教師 秦華)

閉会式

 

プログラム詳細

◆講座1:「高考の改革と日本語試験問題の作成」(教育部試験センター外国語試験所所長 高昇)

高考の統計結果の傾向や日本語試験問題の作成について読解を中心にお話していただきました。

 

◆講座2:「日本語学科の核心素養とは」(北京師範大学日本語教育教学研究所所長 林洪)

2018年に発表された新しい『課程標準』の中の、「核心素養」についてお話していただきました。

 

◆講座3:「教科書をどう使うか-核心素養の育成を目指す場合」(人民教育出版社課程教材研究所日本語課程教材開発センター 李家祥)

教科書を作る側の考える、核心素養の育成を目指すために教科書をどう使うかについて学びました。

 

◆講座4:「読解授業のデザインと実施」(国際交流基金北京日本文化センター 髙﨑三千代)

核心素養を意識した読解授業について、流れに沿った具体的な発問や活動を提案しました。

 

 

◆ワークショップ

(人民教育出版社課程教材研究所日本語課程教材開発センター 張金龍、国際交流基金北京日本文化センター 王崇梁)

4~5人ごとのグループになり、講座の内容について話し合ったり、自分たちの事前課題を共有したりしながら「核心素養育成を目指す読解授業」の授業デザインを考え、最後にポスター発表を行いました。

 

 

◆授業見学

全国研修の中でも、春季は北京以外の学校を会場として開催されることが多く、開催校の授業を見学させていただくことが一つの目玉になっています。今年も開催校の潘柳叶先生と朱玉姣先生の授業を見学させていただきました。

 

◆日本文化サロン

研修で疲れた頭をリフレッシュする意味も込めて、2日目の夜に日本文化紹介コーナーを設けました。自由参加でしたが、非常に盛り上がり、日本文化を楽しく体験することができました。

日本文化サロン発表内容と発表者

・早口言葉(山东省东营世说新语多语种教育 孫旭)

・書道(浙江省杭州市杭州英特外国语学校 李玄)

・浴衣(浙江省嘉興外国語学校 朱玉姣)

・カルタ(人民教育出版社課程教材研究所 若林)

 

 

◆教学経験交流会

3日間の研修の最後に、2名の先生からそれぞれのテーマで、大連市の日本語教育事情と泰州民興実験中学校の日本語教育事情について60分ずつ発表していただきました。

「政策引领,任务驱动」(「政策の先導、任務の遂行」)(大連市教研員 楊慧)

「江苏泰州民兴实验中学日语教学情况介绍」(「江蘇省泰州民興実験中学の日本語教育状況紹介」)(泰州民興実験中学日本語教師 秦華)

 

研修を終えて

今回の研修では、2017年夏季全国研修に続いてテーマに挙げられた「核心素養」についての理解をより深めることに加えて、さらに「核心素養」を育てるためにどんな読解授業ができるかについて考えることができました。今回は100名近い多くの先生方に参加していただきました。普段は会う機会の少ない違う地域の先生方と一つのテーマに沿って話し合い、一つのものを作り上げることによって、多くの仲間が見つかったのではないでしょうか。この研修を通して得られたことや、グループで作った授業案を、ぜひ、現場でも実践していってほしいと思います。

 

参加者の感想より一部抜粋

・この一年間の間、私は学校のはじめての日本語教師として、いつも一人で教育活動を行っているというような気がして、不安で、孤独でした。あるきっかけで、友達から情報をもらって、今回の嘉興外国語学校で行われた研修に参加することができて、全国からの日本語教師と会って、大きな家族に入ったというような気がします。研修を通して、自信を持つようになりました。

 

・了解到全国日语考生的分布和变化趋势,更重要的是新高考改革后的题型,这使我们能够明确了下一步的发展方向,指导我们下一步应该怎样进行有效的日语教学,面对小语种高考的特点,我更加有信心的进行日语教学。

 

・虽然本次研修会上针对二外日语的内容并不多,但能从解读大方向文件上找到二外的定位,也能从一外的教学法中“博采众长”,拿到二外的课堂中进行运用。最感到高兴的,还是投入了日语教师的大家庭,结实了许许多多优秀的同行,扩展了交流的渠道。同时,我也希望以后能够多多参加这样的活动,继续学习,不断进步。

 

以上

教材『まるごと』オンライン教師研修第1期受講者募集のお知らせ

募集案内(PDF)

「まるごとオンライン教師研修申込書」(Excel)

 

教材『まるごと』オンライン教師研修 第1期

受講者募集のお知らせ

 

日本語学習者の多様化につれて、教授法の更新・多様化も緊急の課題となっています。国際交流基金北京日本文化センターでは、特に専攻以外の日本語科目を担当している大学等機関の日本語教師の方を対象に、下記のとおり同時配信のオンライン研修を実施します。熱意ある先生方の応募をお待ちしています。

 

期間  :2018年5月29日(火)~7月10日(火)(毎週1回火曜日15:00~16:00、全7回)

場所  :自宅や職場など(インターネットが受信できる環境)

研修内容

国際交流基金開発教材『まるごと初級2(A2)』を使用して北京日本文化センターが開講しているJF日本語講座(初級2)の授業録画を参照しながら、『まるごと』の理念と教え方を解説します。研修は当センターからインターネットで配信され、受講者は自宅や職場で受講・質疑応答ができます。

使用言語:日本語

講師  :髙﨑三千代、藤井舞、張碩 (国際交流基金北京日本文化センター)

受講料 :200元(教科書代含む)

使用教材:国際交流基金開発『まるごと初級2(A2)かつどう』『まるごと初級2(A2)りかい』

募集対象

中国国内の大学等機関に所属する日本語教師

(専攻以外の日本語科目を担当している大学等機関の日本語教師の方を優先します。)

募集人数:20名(応募者多数の場合、優先順位に基づいて決定)

受講条件(必須)

1.Youku等で動画が見られる速度のインターネット環境、ウェブカメラまたはマイクを内蔵したパソコンを所持していること。

2.ライブ配信のため、積極的にやり取りに参加すること(部外者が配信を視聴したり、受講者の氏名・所属先等の個人情報が外部に公開されることはありません。)。

応募方法

1.「まるごとオンライン教師研修申込書」を添付したメールを送信してください。

宛先:kouza@jpfbj.cn

件名:まるごとオンライン教師研修+氏名

2.締め切り:201856日(日)

結果発表:2018年5月8日(火)にEメールにて通知します。

受講料の支払方法

結果発表時、振込先口座情報をお知らせしますので、2018年5月15日(火)までに銀行振込によるお支払をお願いします(振込手数料は本人負担でお願いします。)。

(注1)入金後のキャンセルおよび返金は、いかなる理由でもできません。ご自身の誤操作で二重入金や過入金の場合でも返金はできませんので、十分ご注意ください。

(注2)5月15日(火)までにご入金が確認できない場合、受講資格は取消されますので、ご了承ください。

(注3)領収書は発行されませんので、ご了承ください。

 

日程表(予定)

毎週火曜15:00~16:00 教科書『まるごと初級2(A2)かつどう』、『同(A2)りかい』
1 5月29日(火) 技術確認、オリエンテーション、3課『かつどう』の視聴、質疑応答
2 6月5日(火) 3課『りかい』の授業ビデオ視聴、解説、質疑応答
3 6月12日(火) 5課『かつどう』の授業ビデオ視聴、解説、質疑応答
4 6月19日(火) 5課『りかい』の授業ビデオ視聴、解説、質疑応答
5 6 月26日(火) 非専攻日本語のコース開発と『まるごと』講義、質疑応答
6 7月3日(火) 10課『かつどう』の授業ビデオ視聴、解説、質疑応答
7 7月10日(火) 10課『りかい』の授業ビデオ視聴、解説。テスト・評価について

 

以上

 

新しいクラスの教授法や教科書で悩んでいる方、研修会まで遠くて参加できない方、『まるごと』に関心を持っている方、空間を超えて意見交換しましょう!

鷲田めるろ レクチャー「日本の現代アートと私のキュレーション」

2004年、日本の地方都市金沢に金沢21世紀美術館が開館しました。鷲田氏は開館5年前に着任し開館準備に携わり、開館後はキュレーターとして美術や建築の展覧会やプロジェクトを通じて、現代美術と地域を繋げることを目指してきました。また、昨年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館では、岩崎貴宏の作品を通じて日本の価値観を世界に伝えようとしました。

今回のレクチャーで鷲田氏は、建築に示された金沢21世紀美術館のコンセプトや、金沢での島袋道浩、アトリエ・ワンとのプロジェクト、昨年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館についてお話しします。この機会に中国のアート界のみなさんと、現代アートとキュレーションについての考えを共有できればと期待しています。

イベント概要


2018年4月21日(土)

テーマ:「日本の現代アートと私のキュレーション」

ゲスト:鷲田めるろ

時間: 15:00-17:00

会場:北京日本文化センター多目的ホール

主催:北京日本文化センター、de Art Center

申込:

 関連イベント


2018年4月22日(日)

テーマ:「越後正志 現場と実践」

時間:14:00-16:00

ゲスト:越後正志、鷲田めるろ

会場:de Art Center

申込:事前予約制、観覧時間、お名前、人数、連絡先を以下のどちらかに送ってください。

WeChat:deArtCenter

E-mail:info@deartcenter.org

主催:北京日本文化センター、de Art Center

関連リンク:de Art Center新展:越後正志个展《中国制造》

プロフィール


鷲田めるろ WASHIDA Meruro

1973年京都府生まれ、金沢市在住。2018年3月まで金沢21世紀美術館キュレーター。第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーター(2017年)。あいちトリエンナーレ2019キュレーター。主な企画に「妹島和世+西沢立衛/SANAA」、「アトリエ・ワン:いきいきプロジェクトin金沢」、「金沢プラットホーム2008」、「イェッペ・ハイン:360°」、「島袋道浩:能登」、「越後正志:抜け穴」などがある。2009年ゲント現代美術館ゲスト・キュレーター。地域や参加をテーマに現代美術・建築の展覧会・プロジェクトを手がける。

 

「第3回“日本語教育学の理論と実践をつなぐ”国際シンポジウム」実施報告

2018年3月17日、18日、第3回「日本語教育学の理論と実践をつなぐ」国際シンポジウムが開催されました。2017年3月の第2回シンポジウムに引き続いて、いかに教育現場で理論と実践をつないでいくか考える場となりました。基調講演、パネルディスカッションでは、質問が多く寄せられ、分科会形式の研究発表会では「質疑応答の時間がもっとほしい」という意見もありました。

このシンポジウムは、2017年日本語教育学実践研修会参加者による優秀レポート発表会を兼ねており、その発表と表彰も同時に行われました。

★当日配布した予稿集はこちらからPDFファイルがダウンロードできます。

 

日程2018年3月17日(土)、18日(日)

会場高等教育出版社(北京市西城区德外大街4号)

主催国際交流基金北京日本文化センター、北京外国語大学北京日本学研究センター、高等教育出版社

講師

《基調講演》

修  剛 天津外国語大学 教授

當作靖彦 カリフォルニア大学サンディエゴ校 教授

松見法男 広島大学大学院 教授

《パネルセッション報告》

朱 桂栄 北京外国語大学北京日本学研究センター 副教授

當作靖彦 カリフォルニア大学サンディエゴ校 教授

松見法男 広島大学大学院 教授

林  洪 北京師範大学日本語教育教学研究所 所長

王 祟梁 国際交流基金北京日本文化センター 日本語教育上級専門家

参加者84名(中国、日本の大学講師等。主催関係者を除く。)

 

 

 

 

 

 

 

 

基調講演①                                                              基調講演②

 

 

 

 

 

 

 

 

基調講演③                                                          熱心に聞き入る参加者

 

 

 

 

 

 

 

 

パネルセッション

 

 

 

 

 

 

 

 

実践研修優秀レポート表彰式

 

プログラム

3月17日(土)
9:00-9:30 開幕式
主催側代表挨拶、講師・来賓紹介、記念撮影
9:40-10:40 基調講演① 修剛教授
「国家標準に基づく日本語人材育成及び教育実践のあり方」
10:50-11:50 基調講演② 當作靖彦教授
「グローバル時代の日本語教育に関する学習目標・学習内容・学習評価について—日本語教育実践への提言」
12:00-13:45 昼食
13:45-14:20 パネリスト① 朱桂栄副教授
「2017年度日本語教育学実践研修実施報告」
14:30-17:00 2017年度日本語教育学実践研修優秀レポート発表会/研究発表会
17:00-17:30 2017年度日本語教育学実践研修優秀レポート総括・表彰式/研究発表会総括
18:00-20:00 懇親会
3月18日(日)
8:30- 9:30 基調講演③ 松見法男教授
「認知心理学の知見に基づく日本語教育への示唆―実践で芽生えた問題意識を『面白い』実証研究に繋げるために―」
9:40- 9:45 パネルセッションの説明
テーマ「日本語教育学の理論と実践をつなぐ」
9:45-10:00 パネリスト②當作靖彦教授
「なぜ実践研究なのか」
10:00-10:15 パネリスト③ 松見法男教授
「心理メカニズムを活かした日本語教育実践―理論的枠組みに支えられた言語学習法―」
10:15-10:30 パネリスト④林洪所長
「日本語授業実践力の向上のための研修会とワークショップの試み」
10:30-10:45 パネリスト⑤王崇梁日本語教育上級専門家
「国際交流基金による実践研究支援のプログラム」
11:00-12:00 壇上討論
當作靖彦+松見法男+林洪+朱桂荣+王崇梁(敬称略)
12:00-12:15 閉幕式
12:30-13:30 昼食

 

参加者の声(アンケートより、一部)

日々生じた言語クラスへの質問などを持って専門家や他の先生たちと交流してとても勉強になりました。同じ興味・関心などを持っている先生たちと出会って、これからの実践と研究にもつながれて、とてもうれしいことで幸いです。今年もどうもありがとうございました。

 

最高です。特にパネルセッションと壇上討論のところ、とてもよかったと思います。ずっと一人で悩んできたことが解決していただいて、心から感謝しております。来年、ぜひ参加させてください。

 

久しぶりの学会で、とても勉強になりました。偉い先生たちのご発表はもちろん、若い学生の研究発表から中国の日本語教育の未来が見えたように感じました。とても有意義で充実した1.5日でした。大会のスタッフにも感謝の意を表したいと思います。

日本現代アートサロン

北京ギャラリーウィークの開催に併せて、国際交流基金北京日本文化センターはユーレンス現代アートセンター(UCCA)と共催で、日本現代アートサロンを実施します。

日本と中国は昔から隣国として様々な分野の交流をしています。しかし、現代アートについては相互理解があまり深くありません。国際交流基金は、2015以来、日本と中国の美術キュレーター交流事業を実施してきました。その一環として、日本から3名のキュレーター、吉崎和彦氏、国枝かつら氏、板垣美香氏を招きし、日本の現代アート作品の最新の傾向やキュレーターの概念、美術館制度など、多角的に日本の現代アートについて紹介します。また、中国のキュレーターも招いて今後の日中アート業界の交流のあり方について議論を展開してみたいと思います。

イベント概要


19:00-20:00 ゲスト発表
20:00-20:30 ディスカッション(中国側キュレータ:夏彦国、尤洋、卞卡)
20:30-21:00 Q&A

お申し込みはこちら、無料、事前予約制。

講師紹介


♦ 吉﨑和彦(よしざき かずひこ)
1980年鹿児島県生まれ。山口情報芸術センター[YCAM]キュレーター。慶應義塾大学文学部卒業。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ現代芸術論修士課程を修了。2009年から2017年まで東京都現代美術館に勤務し、2017年より現職。主な企画した展覧会に「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(2016年、ARTISTS’ GUILDとの協働企画、東京都現代美術館)、「フランシス・アリス」展(2013年、東京都現代美術館)、「再演されるステレオタイプ」(2017年、iCAN [Indonesia  Contemporary Art Network]、インドネシア・ジョグジャカルタ)など。

♦ 国枝かつら(くにえだ かつら)
1978年東京生まれ。2004年東京学芸大学大学院教育学研究科地域研究コース修了。2006年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ現代芸術論修士課程を修了。2008年から2010まで森美術館でキュラトリアル・アシスタントを務め。現職は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員。主な企画した展覧会に「志賀理江子 ブラインドデート」2017、「金氏徹平のメルカトル・メンブレン」2016、「マルティーノ・ガンパー 100日で100脚の椅子」2015、「あそびのつくりかた」(参加作家:小澤剛、梅田哲也、河井美咲、クワクボリョウタ)2014、「フランシス・アップリチャード ポテトポエム」2014など;主なパフォーマンスは2015年から2018年までGonzo と一緒に“PLAY”シリーズを実施した。

♦ 板垣美香(いたがき みか)
1988年東京都生まれ。2011年多摩美術大学美術学部環境デザイン学科卒業。資生堂ギャラリーキュレーターより現職。主な参加した企画プロジェクタは東アジア文化都市2017京都「アジア回廊 現代美術展」二条城、京都芸術センター、「あいちトリエンナーレ2016」愛知県内各所、オープンシアター2015「KAAT 突然ミュージアム」KAAT神奈川芸術劇場、「六本木アートナイト2015」六本木街中各所、「八木良太展 サイエンス/フィクション」神奈川県民ホールギャラリー2014年、「日常/オフレコ」神奈川県民ホールギャラリー2014年。

日本工芸フォーラム ―地域と伝統の創新

近年、中国でも日本の伝統工芸に注目が集まっているが、こうした日本の伝統の技術はいかに守られてきたのだろうか。また、伝統の技術を活かした地域活性化の取り組みが日本各地で盛り上がっているが、そのような取り組みはいかにして地域を巻き込み、新しい価値を生み出し、世界からも注目を集めるに至ったのだろうか。
今回の工芸フォーラムでは、こうした取り組みに異なる立場から関わった専門家のみなさんをお招きし、最前線での経験をご紹介します。


【イベント概要】
時間:2018年3月10日(周六)14:00-17:00
内容:
全体紹介 日本の民芸復興現状 川上典李子-
事例紹介1 高岡市の地域振興政策と“スズ紙” 岛谷好德-
事例紹介2 有田焼の世界ブラント開拓 柳原照弘
——休憩——-
ディスカッションQ&A ゲスト:梁文道
会場:CHAO芸術センター 花園ホール(北京市朝陽区工体東路4号)
共同主催:
北京日本文化センター(日本国際交流基金)
看理想・室内生活際

 


【ゲスト紹介】
川上 典李子
KAWAKAMI NORIKO
ジャーナリスト

21_21 DESIGN SIGHT associate director
2007.3〜(現在)  21_21 DESIGN SIGHT アソシエイトディレクター
2014.4〜 (現在) 公益財団法人三宅一生デザイン文化財団評議員
2007 年より 、21_21 DESIGN SIGHTのプログラムのディレクションを、三宅一生、佐藤 卓、深澤直人の三氏と行っている。他、各展キュレーションやリサーチにも関わっている。
講師として日本の文化とデザインに関するレクチャーを以下で行う:パリ日本文化会館、ケルン日本文化会館、シドニー日本文化センター、ハンガリー国立工芸美術館、ベトナム日本文化交流センター、マレーシア国立テキスタイル博物館、他
審査員:青森プリントトリエンナーレ 2014、高岡 2014 クラフトコンペティション、山形エクセレントデザイン 2015、富山デザインコンペティション 2016、Tokyo Midtown Award 2016 アートコンペ、他
講師(2016年度):首都大学東京大学院 特別講師、長岡造形大学 非常勤講師、専門学校
桑沢デザイン研究所 非常勤講師。/ 所属団体:日本デザイン学会、日本建築学会
http://www.2121designsight.jp/

島谷 好徳
SHIMATANI YOSHINORI
シマタニ昇龍工房 四代目

 

高岡の伝統を守り、新たな風を生み出す。高岡市の伝統産業青年会に所属し、同じ志を持つ仲間と全国、世界を夢見て、寺院用の「おりん」技術を継承する作り手がいる。有限会社 シマタニ昇龍工房の島谷好徳氏だ。
四代目として家業を続き、新たに新ブランド「syouryu」を立ち上げ、独自の感性でヒット作「スズがみ」を生み出すなどその活躍は目覚ましい。作り手の思いや、そのこだわりに迫ってみた。
島谷好徳は四代目として家業を継ぐにあたってはゼロからのスタートだった。そもそも全国に10人に満たないりん職人が3人おり、「金槌で叩く」ことにより板を絞り、丸みを整え、音を調律することでりんを制作しています。この「金槌で叩く」技術により生まれてくる新しいアイテムを今後も作り続けていきます。「すずがみ」は、通常の錫の板と違い何回も圧延を繰り返し、熟練の職人がリズミカルに「金槌で叩く」ことにより、曲げ延ばしによる劣化が少なくなった、折り紙の様に折ったり曲げたり出来るアイテムです。「金槌で叩く」技術により生まれた「自分で形づくる楽しみ」が、「すずがみ」の楽しみです。
http://www.syouryu.com/

柳原 照弘
YANAGIHARA TERUHIRO
デザイナー

1976年香川県生まれ。デザイナー。2002年自身のスタジオを設立。デザインする状況をデザインするという考えのもと、国やジャンルの境界を超えたプロジェクトを手がける。
クリエイティブディレクターとして家具ブランド KARIMOKU NEW STANDARD, 革小物ブランド TYP/Morpho, 陶磁器ブランド 1616/ arita japan, 佐賀県とオランダ共同の有田焼プロジェクト2016/ 等の国際的なブランドの立ち上げに参加。作品所蔵:フランス国立造形センター(CNAP)等。共著に「リアルアノニマスデザイン」(学芸出版)、「ゼロ年代11人のデザイン作法」(六曜社)等。
著书:『リアル・アノニマスデザイン』(学芸出版)、『ゼロ年代11人のデザイン作法』(六曜社) http://www.2016arita.com

 

【対談ゲスト】


梁文道
Leung Man-tao
作家、文化人
「看理想」ディレクター、「一千零一夜」司会

1970年香港生まれ。1988年から芸術、文化、時事関連の評論を書き始めるとともに、各種の文化・社会活動に関わる。フェニックステレビで司会を務めたほか、各種メディアでコラムを執筆。現在は、オンライン映像プロジェクト「看理想」、「一千零一夜」でそれぞれ総合ディレクターと司会を担当。主な著作に、『常識』、『我執』、『味』、『訪問』、『読者』、『雑音』等がある。

 

看理想

「看理想」は、理想国出版が2015年から推し進めている映像プロジェクト。作家であり、メディア人であり、中華圏で最も影響力のある文化人でもある梁文道氏が総合ディレクターを務める。これはある種、文字から映像への延長である。理想国の思想を受け継ぐ本プロジェクトは、レンズにありのままを語らせることによって“映像出版”たらんとし、有意義な知識と概念を世に伝え、文学と芸術によって生活の知恵と公共の価値を創造することを目指す。

 

2018年第1回日本語能力試験の申込案内

2018年7月1日日本语能力测试网上报名将于2018年3月6日开始。有关报名、考试的相关规定和报名步骤,请仔细阅读报名网站的《考生须知》和《报名步骤》。

 

重要提示:中国大陆考生参加考试必须携带的唯一身份证件是有效的“中华人民共和国居民身份证”原件。根据《中华人民共和国身份证法》,任何居民无论是何年龄,均可向户籍所在派出所申领身份证。特别提醒未申领身份证或身份证已过期的青少年考生提前办理,以免影响考试。

 

网上报名分两个阶段进行。第一阶段考生仅进行个人信息注册和上传电子照片;第二阶段除考生可继续注册外,按N1、N2、N3~N5的顺序依次分别开放考试名额供已完成个人信息注册与上传电子照片的考生选择级别和考点,此阶段要求考生完成预定考位和支付考费等全部报名手续。

 

网上报名开通时间的具体安排如下

报名步骤 日期及时间
开通日期 截止日期
报名 注册 3月6日 14:00 4月9日 14:00

(逾期不予补报)

N1 3月14日 14:00
N2 3月16日 14:00
N3~N5 3月19日 14:00
打印准考证 6月25日14:00下载打印准考证 7月1日
考试 7月1日 13:00入场
领取成绩单 考试结束后3个月左右到达考点

 

报名网站网址为 http//www.etest.edu.cn(教育网)或http//www.etest.net.cn(公网)

 

教育部考试中心海外考试报名信息网

2018年2月23日

海外初演-北京/チェルフィッチュ「三月の5日間」リクリエーション

国際交流基金北京日本文化センターは、演出家・岡田利規氏率いる劇団チェルフィッチュをお招きし、かつて日本の演劇概念を覆したと評される歴史的名作「三月の5日間」のリクリエーション版を、海外初公演として、1月18日(木)~20日(土)、中間劇場にて上演いたします!

公演概要

時間:2018年1月18日  19:30-21:00
時間:2018年1月19日  19:30-21:00
時間:2018年1月20日  15:00-16:30
劇場:中間劇場(北京市海淀区杏石口路65号)
主催:国際交流基金北京日本文化センター、中間劇場、一般社団法人チェルフィッチュ
助成:日本文化庁、Arts Council Tokyo

チケット購入はこちら

作品紹介

アメリカ軍がイラク空爆を開始した2003年3月21日を含んだ5日間を過ごす数組の若者たちの日常を描いた作品。遠いところで起きている「戦争」と日本の若者たちの「日常」を構造化させ、当時の日本社会が抱えていた得体の知れない不安を浮き彫りにした。2005年第49回岸田國士戯曲賞を受賞、2007年クンステン・フェスティバル・デザールにて初めて海外進出を果たして以降、世界30都市以上で上演される。それまで当たり前とされてきた劇構造を根本から覆したことで、日本現代演劇の転機として語られるチェルフィッチュの代表作。

今回のリクリエーションでは、オーディションを実施し、20代前半の若い俳優のみを起用。2011年の東日本大震災以降、若者が当事者として声をあげ先導するデモ活動が活発化したことで、現代の日本の若者像はイラク戦争当時に描かれた無関心な若者像から大きく変化している。現在性をまとった彼らの身体によって作品を大胆にリクリエートし、現在を生きる「リアル」な人間像と社会の有り様を浮かびあがらせることを狙う。

「三月の5日間」リクリエーション

     

                  © Hideto Maezawa

劇団紹介

チェルフィッチュ(chelfitsch)
岡田利規が全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニーとして1997年に設立。独特な言葉と身体の関係性を用いた手法が評価され、現代を代表する演劇カンパニーとして国内外で高い注目を集める。その日常的所作を誇張しているような/していないようなだらだらとしてノイジーな身体性は時にダンス的とも評価される。2007年ヨーロッパ・パフォーミングアーツ界の最重要フェスティバルと称されるクンステン・フェスティバル・デザール2007(ブリュッセル/ベルギー)にて『三月の5日間』が初めての国外進出を果たして以降、アジア、欧州、北米にわたる計70都市で上演。11年には『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』が、モントリオール(カナダ)の演劇批評家協会の批評家賞を受賞。つねに言葉と身体の関係性を軸に方法論を更新し続け、12年『現在地』以降はフィクションへの探求のもと創作に取り組んでいる。13年5月クンステン・フェスティバル・デザールの委嘱作品として『地面と床』、14年5月演劇界のトリエンナーレとも呼ばれるTheater der Welt 2014(マンハイム/ドイツ)の委嘱作品として『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』を発表。16年3月KYOTO EXPERIMENTにて、世界8都市共同製作作品『部屋に流れる時間の旅』を発表。

過去作品例

『わたしたちは無傷な別人である』 2010©Tatsuo Nambu

『現在地』2012 ©Tsukasa Aoki

『地面と床』2013©Misako Shimizu

『スーパープレミアムソフトWバニラリッチ』 2014©Christian Kleiner

『部屋に流れる時間の旅』 2016©Misako Shimizu

監督紹介 岡田利規 (Okada Toshiki)

1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005ー次代を担う振付家の発掘ー」最終選考会に出場。07年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第2回大江健三郎賞受賞。12年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。13年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』、14年には戯曲集『現在地』を河出書房新社より刊行。14年、東京都現代美術館にて映像インスタレーション作品『4つの瑣末な 駅のあるある』を発表して以降、15年同館での企画展の一部展示会場のキュレーションや、16年さいたまトリエンナーレでの新作展示など、美術展覧会へも活動の幅を広げ、「映像演劇」という新たな手法による作品制作に取り組んでいる。15年初の子供向け作品KAATキッズプログラム『わかったさんのクッキー』の台本・演出を担当。同年、アジア最大規模の文化複合施設Asian Culture Center(光州/韓国)のオープニングプログラムとして初の日韓共同制作作品『God Bless Baseball』を発表。16年、瀬戸内国際芸術祭にて長谷川祐子によるキュレーションのもと、ダンサー・振付家の森山未來との共作パフォーマンスプロジェクト『in a silent way』を滞在制作、発表。16年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務める。